土合駅(地上)



群馬県 みなかみ町にあるJR東日本 上越線の無人駅です。
ホームが地下にあるトンネル駅で、階段が486段もある「日本一のモグラ駅」として有名になっています。
川端康成の小説「雪国」の冒頭に登場するトンネルのモデルは、現在上り線に使用されている清水トンネルです。

この駅は1931年(昭和6年)に上越線の信号所として開業し、翌年から冬季のみの旅客営業を開始。
1936年に駅に昇格し、1967年(昭和42年)の新清水トンネル開通(上越線複線化)に伴い下りホーム(地下)を新設しました。


駅舎と上りホームは地上にありますが、下りホームは新清水トンネル内にあります。
改札から下りホームまでは10分かかります。
地上部は143mの連絡通路と階段2ヵ所(24段)、地下部は338mの階段(462段)を通らなければなりません。
その為、有人駅時代は下り列車の改札は10分前で締め切りだったそうです。
駅舎の標高は653.7mですが、下りホームは583mなので、標高差が約70mもあります。

何故こんな構造になったかというと、前述にある様に元々開業時は単線であったのを、
新トンネル開通に合わせホームを新設した事にあります。
土合駅を挟んで両隣の駅の間には、上りはトンネル3本とループ線がありますが、下り線は新清水トンネル1本だけです。
長大トンネルを掘る技術が導入された結果ですが、
技術の進歩は良い事ばかりでは無いという事に気づかせてくれます。


駅前には何も無く(近くにドライブインはありますが・・・)乗客はほとんどいません。本数も一日5往復程度です。
ただ、夏期は谷川岳への登山客が多く利用しています。
夜に行くと山小屋か?というくらい人が寝ています。
地上は通信3社の携帯が使用可能ですが、地下はNTTドコモのみ使用できます。
田子倉駅 の事といいドコモは恐るべしです)


行き方ですが、前橋から国道17号線を北上して、みなかみ町で国道291号線に入りさらに北上します。
国道291号線は土合の先で点線国道になるので見つけやすいと思います。
駅前に大きな広場があります。


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駅舎です。
登山客の駐車場になっています。



駅舎の入口にあります。



正面が改札です。
左に待合室があります。



上り方面です。



上り線のホームからです。
”出口”と大きく書かれた看板がありました。
何故かは↓を見てもらえれば・・・



ホーム先端からです。
出口はずっと奥になります。
ココまで列車は来ませんが・・・



待避線の跡がありました。



過去にはさらにホームが続いていたようです。



上り列車の入駅。



”2両やのにどこまで行くねん”というくらいの位置に停車します。
4両停車位置まで行ってるみたいでした。



今度は下り方面です。



連絡通路です。
窓が大きい為、結構明るいです。



国道を渡ります。



”486段目”の階段です。
ここから魔の階段が始まります。



通路とトンネルの接続部にある扉。



扉には ”お疲れさまでした。” ”がんばって下さい。” の文字が・・・
それにしても改札を出る為に頑張らないといけないとは・・・



扉を出ると急に通路が広くなります。
奥がトンネルへの入口です。
ちなみに、この部分で川を渡ります。
たかがホームへ行くだけで、国道と川を渡るとは思いませんでした。



階段側からです。
正面の壁は突風を逃す為の物です。



休憩用のベンチありました。



通路の窓からです。



さすが雪国といった造りになっています。



外から見ると、とても通路とは思えません。

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